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Vol.3 整形外科

Vol.3 整形外科

臨床研修

- 研修医 × 専攻医/上級医 キャリア対談シリーズ Vol.3【整形外科編】-

【Chapter 1】「進路選択」 "ここだ"と感じた瞬間 関東労災で見つけた医師としての道
1-1. 関東労災病院を選んだ理由

「スポーツ整形に強く、幅広い研修ができる環境」

司会者: 今回は整形外科から、スポーツ整形外科のI先生 (医師7年目) と初期研修医2年目のN先生にお話を伺います。まずは自己紹介からお願いします。

上級医I: スポーツ整形外科のIです。医師になって7年目、現在は東京大学整形外科医局に所属し、ローテーションで関東労災病院に勤務しています。学生時代からアメリカンフットボールをしていて、アスリートの治療に携わりたいという思いが強く、スポーツ整形の道を志しました。

研修医N: 研修医2年目のNです。高校時代に整形外科医である父の影響を受け、整形外科の道を選びました。将来的には幅広い整形外科診療ができるようになることを目指しています。

司会者: お二人とも初期研修を関東労災で行ったとのことですが、病院を選んだ決め手は何でしたか?

上級医I: スポーツ整形外科の症例数が多く、専門的な研修ができる環境が整っているところに魅力を感じました。病院見学では、アメフト選手の手術を間近で見ることができ、「ここだ」と直感しました。内科・外科ともに充実していて、都会過ぎず田舎過ぎずほどよい立地で、研修医の人数も深く関わる上で理想的だと感じました。

研修医N: 私も学生時代から整形外科を志望していました。関東労災はスポーツ整形だけでなく手外科など幅広い症例があり、実際に見学した際に、先生方が患者さんに向き合う姿勢やチームワークの良さを強く感じました。整形外科志望だったので、研修医1年目の早い段階で選択科をまわれるプログラムにも大きな魅力を感じました。また、父が近隣で開業しており、当院が紹介状をきちんと書いてくれる姿を見ていて「信頼できる病院」だと感じたことも理由の一つです。

1-2. 進路の決断

「整形外科を選んだ理由と医局決定のストーリー」

司会者: 学生時代、他の科と迷ったことはありましたか?

研修医N: ほとんどありません。早い段階から整形外科一本でした。

上級医I: 私は一瞬だけ外科も考えましたが、ほぼ整形外科一択でした。小学校の卒業文集に「スポーツドクターになりたい」と書いていたほどです。

司会者: 決定的なきっかけはいつ頃でしたか?

上級医I: 子どもの頃からスポーツが好きで、自分もスポーツ中の怪我で手術を受けた経験もあり、選手を支えたいという気持ちがありました。

研修医N: 私の場合は父の存在が大きかったです。姉弟三人ともスポーツをしていて、父が怪我を診てくれたおかげで大きな故障をせずに過ごせました。その姿を見て「自分も整形外科医になりたい」と思いました。

司会者: 整形外科に進むと決めた後、医局はどのように決めましたか?

上級医I: 母校か関東労災の医局である東大で迷いました。研修中に東大医局の“スーパースター”のような先生に指導され、「こうなりたい」と憧れたのが決め手です。母校と東大を2年目の5月くらいに見学し、7〜8月には決めました。

研修医N: 整形外科医の父の影響もあり、父の医局か関東労災の医局である東大、昭和、横市などを見学し、最終的に父と同じ医局を選びました。見学は1年目の夏から始め、2年目の7月に最終決定しました。

1-3. 先輩・後輩医師の印象

「頼れる先輩、吸収の早い後輩」

司会者: お互いの印象はどうでしたか?

研修医N: I先生が当院に入職してスポーツ整形にいらしたとき、私もスポーツ整形をまわり始めました。スポーツ整形は高度で、同じ初期研修出身の先輩がいて心強かったです。質問もしやすく、学びが多かったです。

上級医I: N先生は知識の吸収が早く、仕事を覚えるのも早くとても優秀でした。真面目に取り組む姿勢に刺激を受けました。逆に私は久しぶりに関東労災に戻ってきたばかりだったので、教わることも多くありました。

【Chapter 2】スポーツ医療の現場で生きる 挑戦とキャリアのかたち
2-1. 研修医・上級医それぞれの日常業務

「"スポーツ整形外科で働く" 現場のリアル」

研修医N: 1日の始まりは早く、手術件数が多い日は7時過ぎに出勤し、まずは手術予定患者さんのルート確保と点滴準備を済ませます。その後はひたすら手術になります。1日に6件ほど手術があり、1件1件の手術時間は比較的短く効率よく進みます。自分で執刀する機会はなかったですが、アキレス腱を部分的に縫わせてもらった経験はあります。

司会者: 終業は?

研修医N: 基本は17〜18時頃です。月曜はカンファレンスがあり少し遅くなりますが、手術が終われば早めに帰れる日もあります。

司会者: 上級医I先生の業務について教えてください。

上級医I: 日中は手術が中心です。スポーツ整形は緊急手術が少なく、予定手術に集中できます。病棟管理に時間を割くことがあまりないのも特徴で、その分一つ一つの手術症例にフォーカスできます。外来は週1-2回程度で、開業医の先生方からご紹介いただいた患者さんと術後患者さんのフォローアップが中心です。

司会者: 当院のスポーツ整形外科の医師は何名ですか?また、スポーツ整形外科はチーム制ですか?

上級医I: 医師は8人です。基本的には上級医の先生と2人組のペア制で、研修医の先生もいずれかの先生とペアで一緒に診療にあたります。

2-2. 当院スポーツ整形外科の魅力

「圧倒的手術件数とハイレベルな症例」

司会者: 上級医I先生がスポーツ整形外科で一番やりがい感じることはなんですか?

上級医I: 競技レベルに関係なく、手術や診療した患者さんが復帰し「また試合に出られた」「スポーツを楽しめるようになった」という声を聞ける瞬間が一番嬉しいですし、やりがいを感じます。

司会者: 逆に大変な点は?

上級医I: 日常生活に支障がないだけでは足りず、競技レベルの要求に応える必要があります。痛みの微細な変化にも対応が必要で、それをどれだけ良くしてあげられるかというところに難しさがあり、やりがいも感じます。

司会者: 当院のスポーツ整形外科の特徴や強みはありますか?

研修医N: 他院と比べてもACL(膝前十字靭帯)やアキレス腱手術の件数が圧倒的です。ここでしか経験できない症例が多いので、それは相当な強みだと思いますし、当院は日本で最初にスポーツ整形外科を標榜した病院なので、その歴史や重みは感じます。

上級医I: 当院のスポーツ整形外科では、Jリーグ2チーム、社会人アメフト2チーム、バレーボールのナショナルチームなど、トップアスリートを診療しています。手術件数が多い分学術活動も活発で、研究発表の機会も豊富です。

2-3. チームドクターの活動

「アメフト試合に帯同、スポーツと共に生きる」

司会者: チームドクターとしての活動頻度はとのくらいですか?

上級医I: アメフトチームの試合に2週間に1回程度帯同します。シーズン中は毎週になることもありますが、複数の医師で分担しているので無理なく続けられています。遠征で年に1回ほど関西へ行くこともあります。

司会者: 試合以外で活動することはありますか?

上級医I: アメフトは練習、試合で怪我をした選手を必要に応じて当院の外来で診察、手術も行います。Jリーグのチームドクターの先生は練習にも帯同してクラブハウスで診療したり、ユースチームのメディカルサポートも行っています。

司会者: 病院診療業務とチームドクター業務のバランスはいかがですか?

上級医I: メインは病院診療業務で、チームドクターはその延長線にあります。私は研修医2年目のとき、自身もアメフト経験があったことから上級医の先生にアメフトチームへの帯同の機会をいただき、それをきっかけにスポーツ整形に進むビジョンがはっきり見えました。

司会者: 誰でも得られる機会ではないですよね。

上級医I: チームや試合スケジュールの都合もあるので、タイミング次第でチャンスが巡ってくることもあるかもしれません。

2-4. 整形外科医としてのキャリアパス

「大学医局のグループ制と柔軟な派遣」

司会者: 整形外科からスポーツ整形外科へ進む流れについて教えてください。

上級医I: 東大では、膝・スポーツ、脊椎、関節、腫瘍など複数のグループに分かれています。勉強会や症例発表を通して自然に希望分野に所属するスタイルです。

司会者: 専攻医になった後はどのようなキャリアパスを歩むことになるのでしょうか?

上級医I: 専攻医になって最初の4年間は市中病院や大学病院をバランスよく回るパッケージが用意されています。専門医取得率は高いです。

研修医N: 私の医局も、入局時に4年間の勤務計画が決まりライフプランを立てやすいです。半年ごとに勤務先が変わりますが、4年目までの道筋が明確で安心感があります。

司会者: 整形外科にはサブスペシャリティがあるのですか?

上級医I: 専門医取得後に脊髄外科や人工関節などの専門医があります。スポーツ系では日本スポーツ協会のスポーツドクターやパラスポーツ関連資格もあり、細かく分かれています。

司会者: 専門医取得後、大学院に進む人は多いですか?

上級医I: 東大では必須ではなく、大学院に進むのは同期のうち1~2割程度です。

司会者: 今後のキャリアについてどのように考えていますか?

上級医I: 大学に行く可能性もありますし、他の病院で働く道もあり、まだ選択肢を広く持っている段階です。

研修医N: 私はサブスペは未定ですが、まずは特定分野よりもジェネラリストとして幅広く整形外科の診療・判断を学んで、興味のある分野を探したいと思います。

【Chapter 3】整形外科医としての人生設計 ライフスタイルと働き方のリアル
3-1. ワークライフバランス

「オンオフが明確、休日も充実」

司会者: 研修医生活において、仕事と私生活のバランスはいかがですか?

研修医N: 長時間の手術が続く日もありますが、帰宅後は趣味や勉強の時間を確保できます。休日呼び出しもなく、しっかりリフレッシュできています。

司会者: スポーツ整形ではいかがですか?

上級医I: オンオフがはっきりしています。緊急呼び出しはほぼなく、基本的に当番医がしっかり対応する体制が整っています。当直は月1〜2回程度です。スポーツ観戦が趣味で、休日には試合を観に行くこともあります。自分がチームドクターを務めているアメフトチームの試合がある際には帯同することもあり、今ではそれが私のライフワークとなっています。

3-2. ライフイベントとキャリア

「未来設計: ライフイベントと10年後のビジョン」

司会者: ライフイベントについてはどう考えていますか?

研修医N: 数年以内に結婚と考えています。専攻医期間が目安になるかもしれません。

上級医I: 具体的な予定は現時点でありませんが、将来的には家庭を持つことも視野に入れています。

司会者: 10年後の自分をどう描いていますか?

研修医N: 専門医を取得し、まずは臨床の力をつけて父の整形外科クリニック継承を手伝えるような実力を身につけたいと考えています。

上級医I: 10年後も東京近郊でバリバリ手術をしていたいです。

司会者: 海外留学の希望などはありますか?

上級医I: 機会があれば挑戦したいですが、今は国内中心に考えています。

司会者: 日本の医療もかなり進んでいると思うのですが、スポーツ整形分野で特に最先端とされる国や地域はあるのでしょうか?

上級医I: やはりアメリカが一歩進んでいると思います。ヨーロッパも技術が高い国々があります。日本が世界的に進んでいると認識されているかというと、必ずしもそうではないのが現状かもしれません。

3-3. 先輩医師からのアドバイス

司会者: 研修医N先生は、整形外科の先輩であるI先生に何か聞いておきたいことはありますか?

研修医N: 研修医のうちに、日本整形外科学会へ入会した方がよいですか?

上級医I: 会費が研修医割引になる程度で、大きなメリットはありません。自分は整形外科専攻医1年目に入会しました。

研修医N: 日本整形外科学会の講義を受けるためには会員でないと料金が高くて…。

上級医I: 早めに単位を取れる利点はありますが、単位は専攻医になってからの3〜4年で十分取得できます。私はコロナ禍にオンデマンドで単位が取れたのでラッキーでした(笑)

司会者: 学会活動は必須ではないのですか?

上級医I: 日本整形外科学会は必須ではなく、私は膝学会やスポーツ整形学会などサブスペ系の学会で発表しました。専門医取得に必要な発表は1回なので、負担は少ないです。

司会者: 医師7年目となる上級医I先生から、整形外科を目指す後輩に何かアドバイスはありますか?

上級医I: 内科の勉強をしっかりしておくことは大事だと思います。スポーツ整形は若い患者さんが多いですが、一般整形では高齢の患者さんの全身管理が必要な場面もあるので、もっと内科を学んでおけば良かったと反省します。整形外科に進むと決めても、内科の勉強もしっかりしておくことが後々役に立つと思います。

【Chapter 4】医学生へのメッセージ「未来の医師へのアドバイス」
4-1 臨床研修病院選び・診療科選びのヒント

司会者: 臨床研修病院を選ぶときのポイントはありますか?

研修医N: 自分自身の病院選びでは、まず600床前後の規模を基準にしました。主要科が揃い内科との連携が取りやすいことと、志望科が充実していることを重視しました。こうした条件であれば、進路に迷っても選択の余地を残せると思いました。

上級医I: 初期研修の2年間では志望科以外も幅広く経験するため、診療科が充実していてまんべんなく学べる病院を選ぶことが重要だと思います。

司会者: 志望科を迷う医学生に向けてアドバイスをお願いします。

上級医I: 専攻医1〜3年目は雑用も多く忙しい時期です。その先生たちがどれだけ生き生き働いているかを見ると、その科の雰囲気がわかると思います。

研修医N: 診療科選びは人生を左右する大きな決断です。辛さや大変さを上回るやりがいがあるか、自分が長く続けられるかを基準に決めることが大切です。

4-2 関東労災病院で研修する魅力と医学生へのメッセージ

「"ちょうどいい" が詰まった研修環境」

司会者: 関東労災病院で研修する魅力を、医学生へのメッセージとしてお願いします。

上級医I: 「関東労災は、診療科が揃い、やる気次第で成長できる土台があります。忙しくしたい人も一息つきたい人も、自分のペースで柔軟に学べる“ちょうどいい”病院です。初期研修時代の同期とは今でも定期的に集まるほど仲が良く、充実した研修生活が送れることは間違いないと思います。

研修医N: 症例数や指導体制、忙しさなどすべてがバランス良く整っていて、自分の希望に応じて経験を積めます。入職試験が独特で、それを乗り越えて集まった同期の結束はとても強く、自分自身同期や先輩・後輩に恵まれ、一生の仲間ができました。関東労災は、医師としての第一歩を踏み出す上で、最適な病院だと思います。ぜひお待ちしております!

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