前立腺がんは、前立腺の細胞が正常な細胞増殖機能を失い、無秩序に自己増殖することにより発生します。早期に発見すれば治癒することが可能です。また、多くの場合比較的ゆっくり進行します。
近くのリンパ節や骨に転移することが多いですが、肺、肝臓などに転移することもあります。
早期の前立腺がんは、多くの場合自覚症状がありません。しかし、尿が出にくい、排尿の回数が多いなどの症状が出ることもあります。
進行すると、上記のような排尿の症状に加えて、血尿や、腰痛などの骨への転移による痛みがみられることがあります。
腎細胞がんは、腎臓にできるがんのうち、腎実質の細胞ががん化して悪性腫瘍になったものです。同じ腎臓にできたがんでも、腎盂にある細胞ががん化したものは「腎盂がん」と呼ばれ、腎細胞がんとは区別されます。腎細胞がんと腎盂がんでは、がんの性質や治療法が異なるためです。なお、一般的に「腎がん」とは腎細胞がんのことをいいます。
腎細胞がんには、特徴的な症状はありません。そのため、小さいうちに発見される腎細胞がんは、他の病気のための検診や精密検査などで、偶然に発見されるものがほとんどです。肺や脳、骨に転移したがんが先に見つかり、結果として腎細胞がんが見つかることも少なくありません。
腎細胞がんが大きくなると、血尿が出たり、背中・腰の痛み、腹部のしこり、足のむくみ、食欲不振、吐き気や便秘、おなかの痛みなどが生じたりすることもあります。気になる症状がある場合には、早めに医療機関を受診することが大切です。
腎盂から尿管、膀胱、尿道の一部へとつながる尿路の内側は尿路上皮と呼ばれる粘膜でできています。この細胞から発生するがんを尿路上皮がんといい、腎盂・尿管がんのほとんどを占めます。
腎盂・尿管がんは、尿路内のいろいろな場所に多発しやすいという特徴があります。治療後30〜50%程度で、膀胱にがんが発生することが知られています。膀胱がんの治療で、内視鏡手術などを複数回受けた場合を除けば、膀胱がん治療後に腎盂・尿管がんが発生することは多くありません。また、腎盂・尿管がんが両側に発生することも多くはありません。
腎盂・尿管がんで最も多い症状は、肉眼でもわかる血尿です。尿管が血液でつまった場合や、がんが周囲に広がった場合などには、腰や背中、わき腹の痛みが起こることもあります。これらの痛みは尿管結石と似ており、強い痛みが起こったり消えたりします。排尿痛や頻尿が起こることもあります。
がんで尿管がふさがると、腎臓の中に尿がたまった状態になります。これが長く続くと、腎臓が機能しなくなってしまうことがあります。片方の腎臓が機能しなくなっても、もう一方の腎臓が機能を補いますので、腎不全のような、尿の出が少なくなったり、体がむくんだりなどの症状はそれほど多くは起こりません。
・当院では主に泌尿器科で治療を行っています。
・前立腺がんでは根治治療として、根治的前立腺摘出術と放射線外照射治療を患者さんに説明し、選択していただいています。放射線治療の装置は合併症が少なく、治療効果に優れた強度変調放射線治療 (IMRT)を施行しています。転移性前立腺癌や根治治療を選択しない場合は、内分泌療法、抗がん剤治療を施行しています。
・腎臓がんは根治的腎摘術や腎部分切除術といった手術が基本ですが、転移性腎臓癌に対しては薬物療法を導入しています。
・腎盂・尿管がんには腎尿管全摘術が中心ですが、抗がん剤治療や免疫チェックポイント薬療法も必要に応じて行います。
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