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健康コラム

身近な体験に触れて~メンタルヘルス~

身近な体験に触れて~メンタルヘルス~

最近になり、メンタルヘルスという言葉をあちこちで、耳にするようになりました。そして中高年の男性の自殺が新聞で報道され、そのたびごとに、それぞれの企業で「うちのメンタルヘルスはどうなっているのか」と関心が高まります。しかし、喉元過ぎれば熱さを忘れると言う言葉が表しているように、何事もないと関心が薄れていきます。わが身に降りかかる出来事でないとその深刻さが分からないのではないかと思われます。
 ではメンタルヘルスとは何でしょうか。日本語では「心の健康を保つ」とでも訳しておきましょう。「心の健康を保つ」ということは、心の病にかからないように普段から気をつけるということになりましょうか。言い換えますと「心の病の予防」ということです。
心の病にかからないようにするには、心の病についてある程度の知識が必要です

例えば「うつ病」ですと最初は「眠れない」「体がだるい」「何をしても面白くない」などの兆候が現れる、ということぐらいは知っておくことが大切だということです。 ところがうつ病で自殺した人の関係者に話を聞きますと、「普段と変わらなかった」「そういわれれば元気がなかったかな」といった程度の事しか話してくれません。要するに分からなかったというのが大方の人が示す反応です。

どうしてこのような悲劇が繰り返されるのでしょうか。それは「心の病に馴染んでいない」ということです。また、「心の病にだけはかかりたくない」「病んでいる人と関わりたくない」という気持ちになってテレビなどで心の病にかかった有名人の体験談を聞いて話題にすることはあっても、身近にいる患者に会って話を聞いたり、世話をした経験がない、と言うのが実情ではないでしょうか。

 何が起こっても不思議ではない現代社会。ある日突然、自分が心の病にかかるかもしれないと思えば、「心の病にだけはかかりたくない」「病んでいる人とかかわりたくない」という気持ちが間違いだと気付くことでしょう。


こちらの特集は神奈川新聞に掲載された『大丈夫ですか?心と体』を当院ホームページ用に再構成したものです。

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