2月14日といえばバレンタインです。チョコレートメーカーの罠にはまり、14日前の数日、お菓子売り場は人でごったがえします。男性はというと嬉しい人もいると思えば、悲しむ人も少なくないはずです。この時期、人々がゲットするのはチョコレートばかりではありません。
そう、あの黄色く空にはじけるスギの花粉です。
現在、根本的に鼻アレルギーを治す治療はありません。有効と考えられるのは薬の季節前投与です。
その年の花粉飛散日の予測から2週間前位より内服を始めると、症状の緩和に有効と考えられます。一番使われているのが第二世代の抗アレルギー薬です。
花粉の飛散量が大量になると、一種類の薬では対応できないこともあり、少し眠気のでるような抗ヒスタミン作用の強い薬とか、局所点鼻薬との併用が良いと思います。これらはあくまで症状に対する対症療法です。大切なことは花粉に暴露しないようにすることです。
花粉予防のマスクはかなり能力の高い物がでています。外出から帰ったら、服の汚れをとり、手洗い、うがい、風の強い日は窓をなるべく空けないなどの注意が大切です。
耳鼻咽喉科で鼻アレルギーに対して行う手術としてレーザーのよる下甲介焼却術があります。鼻腔の中で鼻水を産生し、腫れて鼻閉をおこす下甲介の粘膜をレーザーで焼却するのです。これによって鼻水は減少し、鼻通りは良くなり治ってしまったかと考えてしまう人もいます。
手術は短時間(30分位)で日帰り可能です。
しかし、はじめにも述べましたが、鼻アレルギーの根治がえられるわけではありません。焼却した下甲介粘膜は再生します。2~3年は快適に過ごせても、いつかは同じ症状に戻ります。
では、何年かごとに受ければと考えますが、あまり正常な粘膜を焼却し続けると、高齢になった時、鼻が通りすぎて悩む萎縮性鼻炎の発症も予想されます。レーザー手術をご希望の時は、耳鼻咽喉科専門医とよく相談の上決めることを勧めます。
将来、鼻アレルギーが根治する治療の開発に努力したいと思います。
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