毎日の消毒では、処置前にまず傷を洗います。入浴する時には、お風呂を出る前に傷を石けんでよく洗い、シャワーで十分に流すのがいいでしょう。こうすると傷の上にある細菌を大量に含むタンパクの膜を取り除くことが出来ます。その後は市販の清浄綿でぬぐい、絆創膏などで傷を保護しましょう。
最近、傷を湿潤に保つような被覆剤や、ラップを使って「乾かさない治療」が注目されています。しかし、どんな傷にも使える訳ではないので注意が必要です。化膿していない「きれいな傷」で初めて効果が期待できますが、膿が出ているような「汚い傷」ではかえって細菌の繁殖を助けてしまうので、傷は悪化します。
傷が治り、残った傷跡は紫外線に当たると黒く「しみ」になるので、傷の赤みが取れるまでは日焼け対策が必要です。また、縫合した傷は抜糸後に傷の幅が広がったり、盛り上がった傷跡(肥厚性瘢痕)となる場合があるので、予防のために数ヶ月間、縫い跡の皮膚を寄せるようにメディカルテープやサージカルテープで張り付けます。
傷に対する心配や、よりきれいに治したい時には、形成外科の受診をお勧めします。
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