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健康コラム

耳鼻咽喉科の診療(1) 耳科

1. めまい

めまいは近年増加している症状です。
図1にめまいの神経を表わしますが、内耳、小脳とも後頭蓋に位置し、栄養動脈は椎骨動脈です。外傷や腫瘍、中耳炎以外のめまいは、椎骨動脈の本流や支流の血流の欠落や左右差が原因として考えられます。では、なぜそのようなことが生じるのでしょうか?

椎骨動脈の血流に影響を及ぼす因子として、椎骨動脈周囲の交感神経の問題、血圧の変動、動脈硬化などが考えられます。椎骨動脈周囲交感神経に影響を及ぼす因子としては、頸筋群の緊張、ストレス、不眠などが挙げられます。

1. めまい

図2に示すのは第二次世界大戦中のドイツ陸軍の不動姿勢です。
もっとも重心のとれた姿勢とされています。姿勢の崩れなどもめまいの原因の一因となります。自律神経系も含めめまい発症の因子を多くチェックして、めまいから抜け出す方法を共に考えてみましょう。


頑固な後頭部中心の頭痛を伴う場合、脳血管障害の可能性があります。当院では単純CTは即日検査が可能です。

2. 中耳炎

当科では現在年間約40件の中耳手術を行なっています。
ほとんどが鼓室形成術です。慢性中耳炎には、図3に示す化膿性病変のよる鼓膜穿孔を主体としたものと、図4に示す真珠腫性中耳炎があります。


真珠腫は抗生物質などの薬では治りません。
個人差はありますが、増大し周囲骨を破壊し、激しいめまいや顔面神経麻痺、さらに頭盖内に進展すると脳に膿瘍を生じることがあります。しっかりした手術治療が必要となります。鼓室形成術は、現在2週間入院で行なっております。

2. 中耳炎

図5は、サーファーズイヤーといいます。
サーファーが耳を波に打ち付ける刺激が長期間続くとと外耳道の骨が増殖してこぶのようになり、やがて外耳道を塞ぐと聞こえなくなります。この骨の隆起を手術で削除すれば治ります。

3. 難聴、補聴器、言語指導

当院では新生児聴覚スクリーニングを行なっています。
生後数日内に聴覚スクリーニングを行ない、パスしない子供は定期フォローし的確な聴力検定を行います。

新生児から難聴があっても、適切な聴能訓練で社会生活への適応がなされています。

また、お子さんのことばの遅れを聴覚や心理面から調査し、相談に応じています。
年長のお子さん、中学生、高校生などの聴覚障害についても、一緒に考えていくよう、周囲専門施設とも連携しています。

指導では母親とコミュニケーションをとりながらの聴覚指導を行っています。

月曜日を除き、火曜~金曜まで補聴器外来を行っており、高齢者や中途失聴者へのコンサルト、適合を行っていますので、いつでもご相談下さい。

3. 難聴、補聴器、言語指導

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