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健康コラム

帯状疱疹について

帯状疱疹とは

 突然、皮膚の表面にある神経に沿って体の片側だけが痛くなり、数日してその部分が赤くなり、水ぶくれができるのが「帯状疱疹」です。
びっくりして来院する人が多いこの病気は、ウイルスが原因ですが、帯状疱疹の人から感染するものではありません。発病の原因は「水痘・帯状疱疹ウイルス」(ヘルペスウイルス)です。過去に水痘にかかったり、水痘ワクチンの接種経験があると、このウイルスが背髄の神経に潜伏したまま、生き続けます。しかし、ストレスや病気、老化などで体の免疫力が低下すると、休眠していたウイルスが目をさまして増殖、帯状疱疹が発症します。

帯状疱疹の症状

 体の片側にのみ出現するのが特徴で、大部分は体幹部に出現する軽症型ですが、顔や腕、足に現れることもあります。特に目の回りに出るタイプは「角膜ヘルペス」を合併し、視力も低下させます。顔の中央にできるものは「顔面神経麻痺」「味覚障害」「聴力低下」などの合併症を起こすこともあるので注意が必要です。

 この病気は「一生に1回程度の発症」といわれてきましたが、最近では平均寿命が伸び、数回発症する人も見受けられます。しかし、その場合でも通常、前回と違う場所に発症するのが普通です。全く同じ所に何度もできる人は、「エイズ」などの重い免疫低下疾患にかかっている可能性もあります。
帯状疱疹の症状

帯状疱疹の治療法

治療法ですが、放置しておいても約1ヵ月後には治ります。しかし、高い率で「帯状疱疹後神経痛」が後遺症として残ります。早期に特効薬である抗ウイルス剤を飲むか、入院して点滴治療が必要になります。運悪く帯状疱疹後神経痛が残った場合、ビタミンB12の錠剤を内服したりして、一時的に痛みをとったりして対症療法を行うしかありません。
 帯状疱疹は疲れが目立つ連休やお盆明けに多いですが、免疫力が落ちればいつ発症しても不思議ではありません。帯状疱疹にかかったら「過労死」の前兆とも思い、しっかり休養することが何よりも大切です。


こちらの特集は、神奈川新聞に掲載された『大丈夫ですか?心と体』を当院ホームページ用に再構成したものです。

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