麻酔科

安全を最優先にした麻酔管理

主な業務は手術室における安全を最優先にした周術期管理です。当院は日本麻酔科学会認定病院であり、日本麻酔科学会麻酔専門医・指導医5名を含む多くの麻酔専門医が周術期麻酔管理を行っています。さらに手術専門看護師、臨床工学士、薬剤師と協力しながら手術・麻酔の安全を維持するためのシステムを構築しています。

痛みを最大限なくした麻酔管理

痛みのない周術期管理を目指し硬膜外鎮痛法・神経ブロック鎮痛法・持続静脈鎮痛法を併用し安全な麻酔管理を行っています。鎮痛法の選択は多くの麻酔科専門医と共に決定・施行しています。

ペインクリニック・緩和ケアにつながる麻酔管理

非がん性疼痛、がん性疼痛に対し外来治療及び緩和ケアチーム等への参加を積極的に行っております。ペインクリニック外来では外来治療の範囲内での神経ブロックおよび漢方治療を取り入れた内服治療を中心に行っています。

緊急手術を含む集中治療まで考えた麻酔管理

救急部・集中治療部が充実している当院では、多くの救急治療を要する患者が来院されます。緊急手術の時期を逸することなく迅速に対応できるように、そして高水準な周術期管理が提供できるように柔軟な手術部運営を行っています。麻酔管理から集中治療へ迅速にスムーズに移行できるように、知識や技術の獲得を含め集中治療部と共に十分な連携をしています。

術後疼痛管理

麻酔科医、薬剤師、看護師により構成された術後疼痛管理チームによる回診を実施しています。回診では、主治医と相談の上、手術後の患者さんの症状に対する対策を行います。手術後に、「痛い・気持ち悪い」などの症状があった際には、お気軽に主治医・病棟看護師にご相談ください。

• 麻酔科術前外来

  麻酔科管理による手術を予定されている患者は、手術前日に麻酔科術前外来で手術前の麻酔科診察を行います。術前検査として心電図・レントゲン・血液検査・各種エコー検査等があり麻酔科専従医により評価を行いオーダーメイドの麻酔法を提案します。最終的な麻酔法の決定は麻酔科カンファレンスにより複数の麻酔科専門医により決定します。
  
  

  手術部

  麻酔科外来に隣接する場所には当院心臓部の1つである手術部があります。
  全10室、毎日フル回転で運営しており多くの麻酔管理症例を行っています。クリーンルームを使用した清潔度の高い整形外科手術(人工関節置換や脊椎固定術など)、呼吸器外科・外科・婦人科・泌尿器科などの内視鏡を用いた数多くの高度手術、心臓血管手術や脳神経外科手術等を行っており麻酔科医は絶え間なく変化する患者バイタルサイン・手術操作を監視しながら安全な周術期管理を達成しています。術後は集中治療スタッフと連携を行い、痛みや不安を取り除く患者ケアを実現しています。
  
  

  ペインクリニック・緩和ケア

  週2回のペインクリニック外来を行っております。外来では光線療法や内服治療、星状神経節神経ブロックや仙骨神経ブロック、硬膜外麻酔ブロック等の神経ブロック治療を行っております。院内緩和ケアチームへも積極的に参加しております。

  当院では、がんの難治性疼痛に対する神経ブロック等は実施しておりませんが、必要に応じて当院の各診療科から連携医療機関(横浜労災病院等)へご紹介させていただきます。

診療ガイドライン(PDF)

【診療科別全身麻酔件数】

初期研修医はもちろん麻酔専攻医に対して麻酔科専門医・指導医による寄り添った、そして自立させた麻酔教育を実現しています。研修医ノートを作製し、1症例ごとに患者術前評価、麻酔計画、術後管理戦略を指導しています。年間約3000件の症例数は十分満足できる周術期管理・麻酔研修が可能です。同時に、特殊周術期管理を必要とする心臓血管外科症例・呼吸器外科麻酔症例、脳神経外科症例・産婦人科症例等も増加傾向であり、麻酔科認定医・専門医・指導医へ向けて安心した充実した日々を提供できます。加えてペインクリニック外来、集中治療や緩和医療への参加も可能です。

また、当院は北里大学病院の協力施設であり、大学でのさらに特殊な周術期管理、産科麻酔（無痛分娩麻酔管理）、集中治療、ペインクリニック、緩和医療等への濃厚な研修が可能です。当院での研修にご興味のある先生は是非ご連絡ください。

TEL 044-411-3131 (病院代表)

E-mail: ykosaka★med.kitasato-u.ac.jp (窓口：小坂康晴)

(メールを送る際は、★の部分を半角@に変更してください。)