外科の入院患者さんは年間で約900~1,000人ですが、約半数は悪性腫瘍(癌)の患者さんで、当科が最も治療に力を入れている分野です。年間に約700件の手術がありますが、腹腔鏡手術も積極的に取り入れており、消化器外科では胆石症、大腸癌、胃癌などの適応症例に施行しています。また急性虫垂炎や鼡径ヘルニア、腸閉塞などの良性疾患にも適応を広げています。傷が小さく術後の痛みも軽いだけでなく、身体への負担も少なく入院日数も短くすることができます。
外来は、月~金曜の午前および月曜・水曜・金曜の午後に行なっています。外科で扱うほぼすべての疾患に対応可能な総合外来であり、同時に消化管外科、肝胆膵外科、乳腺外科などの専門外来にも対応しています。予約制ですが紹介状を持参していただいた患者さんには関しては、当日の診察が可能です。また緊急性のある患者さんにも随時迅速に対応しています。
ブレストセンターでは、乳腺の専門外来を月曜・水曜の午後に行なっております。
また、肝胆膵疾患にも専門家がおり、より充実した診療を行なう体制ができています。
通院での抗癌剤治療(外来化学療法室にて)も、おもに胃癌や大腸癌、乳癌などを中心に積極的に多数の患者さんに対して行なっています。また術後のフォローアップ体制も充実しています。
さらに当院では、腹膜播種を伴う4期進行胃癌に対する先進医療として、タキサン系抗がん剤の腹腔内投与を併用した化学療法にも対応しています。
超音波検査、マンモグラフィーなどは即日行えますし、CT.検査や内視鏡検査(胃や大腸)は予約制ですが緊急性があれば即日行います。早く正確に診断を行い、速やかに適切な治療を行うのが当院外科の治療の特長といえます。
予定手術の入院治療にはクリニカルパスを導入しています。手術を受ける患者さんは術前に外来でほとんどの検査を済ませ、特別な合併症がなければ手術前日の入院となります。
平均在院日数は11日程度であり、医療費の軽減にも役立っています。救急疾患は随時受け入れてます。年間約150件の救急手術(腹膜炎、腸閉塞、腹腔内出血など)を行っています。
・消化器外科
主に胃・大腸・肝臓・胆嚢・胆管・膵臓など腹部疾患
・乳腺外科
乳癌、乳腺腫瘍、急性乳腺炎など
・一般外科
ヘルニア、肛門疾患、体表、外傷など
・救急外科
消化管出血、腹部外傷、急性虫垂炎、穿孔性腹膜炎など
・超音波ガイド下穿刺術(膿瘍穿刺、腹腔・胸腔ドレナージ術)
・腹腔鏡下大腸・胃切除術
・内視鏡下胃瘻造設術(PEG、PTEG)
当科では、腹膜播種を伴う進行胃癌に対する先進的な取り組みとして、抗がん剤の腹腔内への投与を併用した治療法を受ける選択肢があります。
先進医療B
告示番号55:
「S-1内服投与、シスプラチン静脈内投与及びパクリタキセル腹腔内投与の併用療法」
「パクリタキセル腹腔内投与及び静脈内投与並びにS-1内服併用療法 腹膜播種又は進行性胃がん(腹水細胞診又は腹腔洗浄細胞診により遊離がん細胞を認めるものに限る。)」
お問い合せ先(責任医師): 秀村 晃生(ひでむら あきお)
※本治療法に関する詳細は、下記リンク先を参照して下さい。
出典: 厚生労働省ホームページ
手術名称 | 手術件数 |
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腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 83 |
鼠径ヘルニア手術 | 66 |
腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 44 |
腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 24 |
人工肛門造設術 | 23 |
腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 40 |
腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術) | 23 |
乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | 28 |
抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | 37 |
乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | 15 |
腹腔鏡下直腸切除・切断術(低位前方切除術) | 12 |
乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) | 20 |
経皮的腹腔膿瘍ドレナージ術 | 22 |
抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(開腹) | 9 |
腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) | 12 |
腹腔鏡下結腸切除術(小範囲切除、結腸半側切除) | 9 |
創傷処理、皮膚採取、骨格筋採取(筋肉、臓器に達する)(長径5cm未満) | 3 |
中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | 22 |
結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) | 18 |
部長
鈴木 宏幸
すずき ひろゆき
専門分野 | 消化管外科(胃癌・食道癌・大腸癌)、乳腺外科、その他一般外科 |
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資格 | 日本外科学会 専門医 日本職業・災害医学会 評議員 日本乳がん検診精度管理中央機構 検診マンモグラフィ読影認定医 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 産業医(産医大) 臨床研修指導医 緩和ケア研修 修了 |
部長
秀村 晃生
ひでむら あきお
専門分野 | 消化器外科、外科代謝栄養 |
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資格 | 日本外科学会 認定医・専門医・指導医 日本臨床栄養代謝学会 学術評議員 日本外科代謝栄養学会 評議員 臨床研修指導医 災害派遣医療チーム研修 修了 Total nutrition therapy研修修了 がんリハビリテーション研修 終了 緩和ケア研修 修了 |
部長
田嶋 勇介
たじま ゆうすけ
専門分野 | 消化器がん手術、腹腔鏡下手術(胃がん・大腸がん・鼠径ヘルニアなど) |
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資格 | 日本外科学会 認定医・専門医・指導医 日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医・専門医・指導医 日本内視鏡科学会 技術認定取得(胃) 昭和大学消化器・一般外科 兼任講師 臨床研修指導医 緩和ケア研修 修了 |
副部長
坂田 宏樹
さかた ひろき
専門分野 | 肝胆膵外科、消化器・一般外科 |
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資格 | 日本外科学会 専門医・指導医 日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医・専門医・指導医 日本肝臓学会 専門医・指導医 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 検診マンモグラフィ読影認定医 臨床研修指導医 緩和ケア研修 修了 |
副部長
米山 さとみ
よねやま さとみ
専門分野 | 消化器外科、乳腺外科、消化管内視鏡 |
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資格 | 日本外科学会 認定医・専門医 日本消化管学会 専門医・指導医 日本消化器内視鏡学会 専門医 日本大腸肛門病学会 専門医・ 指導医 日本乳癌学会 乳腺認定医 日本がん治療認定医機構 認定医 乳房再建用エキスパンダー/インプラント実施医師 身体障害者福祉法 指定医(外科) 難病指定医 検診マンモグラフィ読影医 NST医師修了 がんリハビリテーション研修修了 産業医(日本医師会) 臨床研修指導医 緩和ケア研修 修了 |
白鳥 広志
しらとり ひろし
専門分野 | 消化器外科 |
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資格 | 日本外科学会 専門医 日本消化器外科学会 専門医 緩和ケア研修 修了 |
北村 嘉久
きたむら よしひさ
専門分野 | 肝胆膵外科 |
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資格 | 日本外科学会 専門医 緩和ケア研修 修了 JATECコース 修了 |
吉田 智幸
よしだ ともゆき
専門分野 | 消化器外科領域全般 |
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資格 | 日本外科学会 専門医 緩和ケア研修 修了 ICLSコース修了 ACLSコース修了 |
福井 梨紗
ふくい りさ
専門分野 | 大腸・肛門疾患 |
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資格 | 日本外科学会 専門医 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 緩和ケア研修 修了 ICLSコース 修了 |
大浦 麻緒子
おおうら まおこ
専門分野 | 外科 |
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資格 | 緩和ケア研修 修了 ACLSコース修了 |
林 志奈
はやし ゆきな
専門分野 | 外科 |
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資格 |
石丸 正寛
いしまる まさひろ
専門分野 | 胃癌・消化器癌の手術、超音波ガイド下穿刺術、超音波ガイド下穿刺術 |
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資格 | 日本外科学会 専門医・指導医 日本消化器外科学会 専門医・指導医 日本消化器病学会 専門医・指導医 日本肝臓学会 専門医 日本がん治療認定医機構 認定医 社会医学系専門医・指導医 日本医師会認定産業医 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | ||
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新患・再診 | 秀村 | 鈴木 (宏) |
田嶋 | 鈴木 (宏) |
坂田 | |
福井 (午前) |
田嶋 | 米山 | 秀村 | 北村 | ||
坂田 | 白鳥 | 北村 | 吉田 | 白鳥 | ||
米山 | 吉田 | 林 | 大浦 | |||
午後 | 福井 | 石丸 | ||||
大浦 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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午前 | - | - | - | - | 秀村 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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午後 | 米山 | - | 米山 | - | - |
内科系
外科系
その他
交通アクセス
最寄駅
武蔵小杉駅 徒歩14分
住所
〒211-8510 神奈川県川崎市中原区木月住吉町1-1
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JR川崎駅から約30分
JR新川崎駅から約20分
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